
本日は「光の街」に流れている時間がちょうど2万年目になり、時間の中でかたちづくられた遺跡・遺物も多くなっているので新しい粘土を使わずに行う制作を提案しました。
まずは話し合いでお部屋の中での空間の広げ方を決めましょう。
白い紙を張った机は「未来」
真ん中の透明な机は「陸」
青いビニールを敷いた机は「海」
になりました。
今回は新しい粘土の変わりか、はじめから紙コップやプラスチックコップが多く使われました。
グルーガンやガムテープで組み立ててみましょう。


組み立てられたコップはいつの間にか「ロケット」に、遺物の中から再利用できそうな塊を餞別して集める「資源回収ロケット」が紙粘土を一箇所に集めていきます。
資源の中から出てきた一般的な紙粘土片とは違う色・質感の危険な爆発物は透明な構造物の中に収納されました。


中盤以降は「未来」の机でいつのまにか全員がロケット制作に集中していました。
皆さんで決めた「陸」と「海」の机への関心が、すべてロケット制作へと移行していくという大きな転換期を迎えたようです。
これまで、橋や鉄道のレールでの街のつながりを意図した制作には紙粘土の量や柔らかさによる様々な困難がありました。
しかし今回、紙粘土の使用量に制限がかかったことによる楽しみ方の工夫が皆さんの視野を大きく広げていった様で、
ジオラマ的な紙粘土での街づくりから一変してお部屋の空間全体を立体的に活用してのダイナミックな宇宙進出という方法での解決が見られました。
不自由さを逆手に取った創作の醍醐味をユニークなかたちでみることが出来、新たな発展を感じる事ができました。
次回も楽しみです。
ありがとうございました。
今野健太