今週は絵の具つくりで足りていない色の材料を探しに山へ行こうと計画をしていましたが、あいにくの荒れ模様によって中止です。

そこで今回はカラフルなペットボトルの蓋と青い石(ラピスラズリ)を加え、これまでの素材と組み合わせて色彩の幅を広げていくことにしました。

まずは海岸で拾ったプラスチックをやすりで粉にして、黄色をつくるところから始まり

続いては葉っぱ、先週摘んだので乾燥しているのにすり潰すと強いにおいがしてきます。




次は黒いゴム、漂着したゴムは劣化してやすりがかかりやすくなっていて｢想像していたよりも黒い｣ということで｢墨｣になりました。


   

今回は複数の材料を使っての混色にも挑戦しました。
プラスチックの赤い蓋と砂と混ぜると、前回の｢自然ラメパウダー｣とは違った繊細な印象の色になります。

オレンジ色も、赤いプラスチック蓋と庭に生えていたたんぽぽを混ぜてつくってみましょう。
混ぜる度に変化する色を見ながら｢しゃけ｣｢たらこ｣と連想し最後は｢とけたキャラメル色｣になりました。


   

天候に恵まれず、新しい材料を探しに行くことができなかった今回でしたが、素材を組み合わせるという発想によって新たな色も増え、前回つくった分と合わせて20色の絵の具が出来上がりました。

植物や砂等の自然物と人工のプラスチック、なかなか相容れないイメージの素材同士の混色でしたが予想以上に調和が見られ、僕自身もとても新鮮な驚きを感じる事ができました。

次回こそは外に！という願いと共に、絵の具を活用しての今後の描画や造形にもイメージを膨らませたお話をして、本日は終了です。

ありがとうございました。


今野健太