4月から屋外と屋内を行き来して集めた材料たちは、前回充実した創作の末に作品として昇華をしました。
そこで本日から新しいアプローチということで、7月は砂浜の砂を使った創作を提案していきたいと思います。
本日はあいにくの雨ですが、あらかじめ持ち帰ってきた砂と新たに材料として加わった石膏とを組み合わせて面白いことが出来ないかを考えてみましょう。
はじめに石膏を前に材料の活用法を一人ひとりがイメージし、意見を出し合います。
一通りお話をしたところで、みなさんの発想をより膨らませていくためにとりあえずは材料に一通り触ってみました。
まずは砂の塊をつくり穴を開け、石膏を溶いて流し込んでみましょう。
はやる気持ちを抑えてゆっくりと作業を進めていきます。

「だんだん温かくなってきた!」「溶け込んだ砂もおもしろいね」と固まるまでの間にもさまざまな発見が生まれていきます。

温かさも落ち着きしっかりと固まってきたところで、砂をよけてみましょう。
発掘をしているようなワクワク感があり、自分がつくった穴から出てきた不思議なかたちを皆さん集中して掘り出していきました。

手形もつくってみます。


二人での協働作業にも挑戦です。
それぞれイメージするものがあるようですが、お互いにお話しながら手を入れていき”深い穴とつながったスロープ”で折り合いがついたところで石膏を流してみると、、
とてもスムーズに石膏が流れていきました!
硬化してから掘り出してみると、指で開けた穴もしっかりとかたちを残して写し取れていました。

終盤にはこれまでに集めてきた材料や形を写した粘土板、指やプラスチックを押し付けた油粘土にも石膏を流し、かたちが写ることの楽しみを様々に体験していただきました。
石膏という新しい材料との関わりにより、これから予定している砂浜での創作も充実していくことを願っています。
次回は各材料の量を増やし、よりダイナミックに展開していきましょう。
ありがとうございました。
今野健太