本日も八月に砂浜に出ることを目標に、砂と石膏を使った実験的な創作を行います。
今回は砂の量を増やして、床の上でより大きなかたちを作っていきましょう。
思い思いに制作が始まりつつも話の流れの中で4つの山とそれぞれの山をつなぐ石膏の流れる道をつくることでイメージが一致し、エリアの担当を決めて早々に砂の造形が完成しました。
では石膏を早速流してみましょう!
前回も経験していることもあってかとてもきれいに流れていきます、、、と思いきや予期せぬ方向にも流れが決壊していきました!
自由度の高い材料だけに制御も難しいですね、二回目の石膏を流す前に少しルートを変えてみましょう。


硬化を待っている間は触れないので、金型や指で開けた粘土の穴にも石膏を流しました。
枝を刺してアイスクリームのような形状になったので、次回は着色をしてみましょうね。
待ち時間では、石膏を砂浜に持っていって出来ることも話し合いました。
階段をつくるにはどうすればいいか、穴を掘って段をつくれば出来るのではないか、と話はどんどんと大きくなっていきます。
実際に出るのが楽しみですね。
では硬化も落ち着いたので掘り出してみましょう。
ゆっくり慎重に、指だけでは裏側や細い部分の砂が掻きだせないのでスプーンや筆も使います。
今回も遺跡の発掘のような繊細な作業になっていきました。
「あ!橋みたいになってる!」「ここ神殿みたい」と予想外のかたちとの出会いに興奮も高まります。
最後に持ち上げたところで、あまりの細さにばらばらになってしまいましたがとても魅力的なかたちが出てきました。
前回と今回の石膏を使った実験を通して「穴が山に、山が穴に」というかたちを写し取ることで起こる形状の反転に改めて気づき、意識を持った観察が生まれていました。
道の細さや発掘の仕方・芯材等、今回ばらばらになってしまった原因を話し合い、次回もう一度チャレンジしてみたいと思います。
より理解を深めて砂浜での創作を充実させましょう。
ありがとうございました。
今野健太