前回の砂と石膏を使った実験的な創作に、本日は粘土も加えていきます。
大きな粘土の塊を前にすると強い興味を示して
「砂は来週にして、今日は粘土だけをつかおう」と主役の砂の出番がなくなってしまいました、、、
それでは今回は砂から一度離れ、粘土のかたちのつくりやすさを特化させた展開をしてみましょう。


陶芸に対しての経験と知識の豊富さもあり、手馴れた様子で一緒に細長く延ばした粘土を積み上げ壷状のかたちをつくります。
さらに上の口を潰して不思議な形態に、
中がどんなかたちになっているかわかる?
「わからない、、」
石膏を流して確認してみましょう。
掘り出してみると、直接かたちを見ながらではつくれないような不思議で複雑なかたちの塊が出てきました!

石膏は硬くなる途中では盛り付けることも出来ます。
穴だけではなく山状のかたちも反転させてみると、帽子のような塊ができました。

さらに今回は粘土の造形性を活かしたより具体的な造形の提案もしていきました。
短い時間でした が似せることが出来たでしょうか?

硬さの調節もしながら砂とは違う感触を楽しむなかで、集中して捏ねながら汗を拭く、虫さされを掻くうちに顔や手足がだんだんと粘土だらけになっていきました。
からだが粘土に覆われていくと同時に表情もダイナミックにな っていきます。
後半には継続的に行っている石膏流しに今回もチャレンジしました。
砂では難しい二股に分かれた道筋をつくってみたものの、うまくいかずに時間切れ!
角度・穴の細さ・石膏の濃さ等改良の余地はたくさんあります、次回も挑戦しましょうね。
今回は予定外に砂を使わない制作となりましたが、かたちのつくりやすさによって今まで以上に反転するかたちを明確に観察し、イメージの実体化を意識的に行うことができたように思います。
次回は砂と粘土両方の特性を見ながら、新たな楽しみを探っていきましょう。
ありがとうございました。
今野健太