
開始前から制作に対する強い意識を持って、本日もゾンビつくりの続きです。すぐに作業に取り掛かると、ドリル・のこぎり・グルーガン等どの道具も慣れた様子で扱い今までにない速さでの作業が進んでいきます。

前回までのイメージも引き継ぎつつ、心臓にはくさい石やどくだみの葉といったにおいの強い材料を集めて貼る・自身の手形の紙粘土が取れた代わりに葉っぱのかたちを活かした手指をつくる・輪郭をはみ出しより装飾的になった顔・あえて枯れた大きな葉っぱで目を隠しての怖さの演出など、2ヶ月かけて集めた様々なものが急速にイメージと交じり合いどんどんと組み込まれていきます。
時間がたつにつれて、過程で出来たグルーガンのボンドがのびた糸やその場でむしった庭の草といった即興的な材料も柔軟に取り入れ、ますますイメージが膨らんでいきました。
また、集めいていた葉っぱの中の一枚がグルーガンによって変色することを発見すると合間を縫っての実験の時間が始まりました。
他の葉っぱはどうなるかなと試してみるもこの葉っぱだけが変色します、今村コーチに聞いてみると「シロダモ」の葉だという事がわかりました。
今度見つけたらたくさん集めてみましょう、特性を活かせばまた面白いことが出来そうですね。


中盤以降は今日中にゾンビの完成をさせるという宣言がなされたので時間の計算もしつつ終わりに向けてのスケジュールを改めてたて、逆計算で出来ることをめいいっぱい行いました。
最後には離れて見ながら、じっくりと考え「しぜんゾンビ」というネーミングと、首かけの名札も出来上がりました!

今回はいつにも増して強い創意をはじめから示し、集中を持続させた静かな制作時間となりました。
素材集めからイメージを膨らませて制作を行う中で、考え・工夫を繰り返し創造する楽しみと完成の達成感と充実感とにつながりを見出し、満足していただくことが出来たように思います。
七月からは屋外・屋内ともに新しい楽しみを探しつつ、また作品制作へと発展していきましょう。
ありがとうございました。
今野健太